最近のきたむら
(2003年6月11日更新)
近畿地方も梅雨入りしたそうですが、今のところ、こちらでは本格的な雨は降っていません。
ホタルは相変わらず絶好調で、久田谷川流域を乱舞しています。少し遅く田んぼを見回ると
お米を作っているほとんど全部の田んぼで、田に接する水路、川にホタルを見ることができます。
水田に映るホタルの光を見ていると、今更ながら豊かな自然の中でお米作りをしている幸せを感じます。
5月13日に来たアイガモはずいぶん大きくなって、ほとんど大人のカモのようです。
でも鳴き声はまだガーガーではなく、ピーピーと可愛いです。
(写真下)昨日来たアイガモを4枚の田んぼに入れて、アイガモ農法の田8枚すべてに
アイガモが入りました。これで春の大仕事が終わり、やっとほんとのさなぼりが迎えれそうです。
畦の草刈について
春は、田起こし、代かき、草刈、田植え等々、違う田んぼで、同時進行にいろいろな作業が続きます。
そしてアイガモ農法の田んぼでは、ネット張りなどの準備があります。
(田んぼの畦、草刈前が上、後は下の写真)
1年の中でもなかなかハードな日々なんですが、特に大変な作業にあぜの草刈があります。
今の時期、雨が降るたびに草は青々として伸びていきます。この写真で50〜60センチはあるかと思います。
手作業でしかできない仕事なので大変は大変なんですが、刈り終わった後はなんともいえない、
庭木を剪定しおわった後のような爽快感があります(笑)
この田んぼは、面積が2反5畝(25a)で、一人で刈るのに2時間以上かかります。
同じ田で、田植え前、6月〜7月に一回、稲刈り前にと1年に少なくとも3回は草刈をします。
転作田を入れると大小、50数枚の田んぼを作っているので、草刈、ネット張り、などは
シルバー人材センターの方や近所の人にも手伝ってもらってます。
水溶の除草剤をまけば、ほぼ歩く速さで2〜3m幅まけるので20分もあれば終わるんですが、
アイガモ農法を始めてからは畦の除草剤はやらなくなりました。
アイガモ農法をしている田んぼ(有機認証を受けた田)の畦に除草剤をまくのはもちろん、有機JAS法でも禁止されていますが、
減農薬栽培の田でも8年前から完全にやらなくなりました。
一番の理由は、やっぱりアイガモ農法をすることによって、自然環境、農薬に対する意識が変わったのだと思います。
最初は、(8年前には有機JAS法はまだなくて、法律的には別に畦に除草剤をしても良かったのですが)
「水田をせっかく無農薬でつくってるんだから、畦にも農薬はしないでおこうよ」という事だったと思います。
10年前までは、「たくさん田んぼをつくってるから畦の草刈なんて、手が足りないから足りない分は、除草剤でやるしかないよ」
という感じだったのですが、今は「手が足りなかったら、人に頼んででも刈ってもらおうよ」と言うように変わってきました。
良い方に変化していって本当によかったです。10年前とは隔世の感があります。
もちろんコストは、畦の草刈をすることは、除草剤で済ますより数倍コストはかかります。
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