・コウノトリ育む農法
もともとは、豊岡市で野生復帰に取り組んでいるコウノトリの為に出来たものです。
環境適応能力の弱いコウノトリでも育つ環境を、餌場でもある田んぼから作ってくという視点から、始まった環境保全型農法です。従来からある農法を組み合わせたものですが、きたむらでは、冬期堪水、早期堪水、糠除草、深水管理、中干し遅延を行って栽培しています。
慣行栽培では田植の一週間位前からしか田に水をいれませんが、この農法では稲刈りが終わった後冬の間ずっと(冬期堪水)、そして3月ごろに一回乾かした後、田植1ヵ月以上前(早期堪水)に糠をまいてから水を入れ、糠が分解する時にでる有機酸で初期の雑草を抑制します。
また水を張る事により表面にトロトロの層ができます。これはイトミミズなどの小動物・が発生し、土を食べてそのカスを排出する事によりできるもので、雑草の種を埋没させたり、芽を出してもトロトロ層が有るため十分に根を張ることができず、水の浮力で抜けてしまいます。以上の作業で田植までに生える雑草を抑制し、田んぼに雑草の少ない状態を作ります。
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